スウェーデン式サウンディング試験などの投入により地盤の強弱を綿密に分析。とくに“地盤が軟弱”と判断した場合は地盤改良から基礎工事が始まります。基礎づくりは水分保有量を限りなく少なくした強固なコンクリートを用いる現場打ち工法。基礎梁の幅は25cmとワイドで、基礎の芯となる鉄筋は安心のダブル配筋です。
プレキャストコンクリートは、工場にて生産し安定した品質で、しかもセメントに対する水の比率を40%以下に抑え、スランプ値8cm、強度33Nで製造。台風などの自然災害にも強くて安心な高品質・高強度のプレキャストコンクリートを実現しています。
屋根部、2階床部、ベランダ部のスラブ/梁を、在来コンクリート工法との混構造工法により、漏水のない緊密な一体化構造で堅牢性を高めています。コンクリート住宅では難しかった自由設計も思いのままです。
プレキャスト壁の上に現場打ちの梁/スラブ(床部・屋根部)を現場流し込みで行うハイブリッド工法。これにより、高い防水性と強靭性を発揮し、接合部分からの漏水問題をしっかりと解消します。
基礎下に薄いコンクリートを敷き詰めます。
補強や構造には関係なく、地面に 墨を引くための物です。
建坪20坪ほどで3.5㎡ほど生コンを使用します。
基礎の中心線や巾(幅)等を墨で引きます。
この作業のために捨コンを打ちます。
墨だしの線を基に基礎配筋をします。
プレキャストハウスではダブル配筋を採用しています。
鉄筋を二重に配置する事を、ダブル配筋と呼び、シングル配筋よりも更に強度が増します。
※配筋
コンクリートだけでは形を保つのに十分ではないので、太い鉄筋を中に埋設する為に配置する作業です。 鉄は酸化するのですが、コンクリートは強アルカリ性、その為、コンクリートが鉄の酸化を防止します。 また、コンクリートは圧縮する力に強く、引っ張る力には弱い。逆に鉄は圧縮する力に弱く、引っ張る力には強い。このような特性でお互いに補助し合います。
配筋にそって型枠工事をします。
基礎コン後3日ほどで型枠解体が行われます。
床掘した土を埋め戻す作業で基礎完成となります。
プレキャストハウスは布基礎を採用しています。
現在多くのメーカーがベタ基礎を採用しているため、他メーカーではベタ基礎の方が強いと説明していますが、一概にベタ基礎が強いということはありません。ベタ基礎はコンクリート量は多いのですが、手間は布基礎の方がかかる為ベタ基礎を採用しているメーカーも多々あります。
基礎コンから約8日ほどで建込に入ります。
プレキャストハウスの特徴であり、最大のアピールポイントであるPCパネルは
1枚当たり550Kg以上になります。
安定した品質が得られ、耐震耐火構造であり、資源の乏しい日本において最適な建築構造といえます。
※PC(パネル)
プレキャストコンクリート
工場で安定生産し、現場で組み立て設置が可能です。品質が天候に左右されにくく、強度の安定した壁のパネルを提供でき、工期の短縮にも繋がります。
コンクリートを流し込む型枠を設置します。
二階床部である二階スラブはPCパネルではなく現場打ちです。
※現場打ち
生コンを現場の型枠へ流し込み、固めて造る方法です。
生コンを流し込まずに型枠をしている部分が階段スペースになります。
(画像左)
二階スラブ打設から約8日後、二階PCパネルの建込工事が始まります。
躯体において最後の生コン打設を行います。基礎、一階スラブ、すべてバイブレーションを丁寧にかけて空気を抜きます。その後、佐官さんが表面をならしていきます。
躯体完成となり、プレキャストハウスでの上棟となります。
(画像左は平屋)
内部床を張れば上棟式を行います。
木造住宅に比べて、躯体部分に多くの日数がかかります。
プレキャストハウスは躯体が命です。
※躯体
柱、壁、天井等構造上重要な構造体建築物を支える骨組みに当る部分です。